夏も盛りの台風再来が危ぶまれる頃の事です。お袋の住んでいる団地の道端に落ちていました。拾って踏まれないようにすぐ横の花壇の縁に置いて帰りました。数日して現場を通る時ポインコたちが花壇と公園を仕切る柵に洗濯ばさみで留められているのを発見。持ち主はまだ見つからないみたいです。
夏休みの帰省時期でもあるし、ここは老人独居の多い団地なので訪ねてくる家族も多いだろう。持ち主が此処の者でないとしたら探しに戻ってくることはもう無いかもしれない。
十日ほどの間に三回現場を通ったがポインコたちは柵にぶら下がったままだった。
台風が再来して雨模様の木曜日。お袋の通院介護に通った時、ポインコたちが柵から消えていた。持ち主に見つけられたか?と思ったのも束の間。お袋の住む棟の入口の手すりにぶら下げられていた。どうも水もしたたるぬいぐるみになって、ビニール袋の外側は泥で汚れていた。強風で外れて花壇に落下して雨に打たれていたのかも知れない。軽く触ってみると、ぐにゃっとして水が袋の中に絞り出た。あーっこのままだと駄目だな。かといって持ち主はどこなんだ。
しかたなくその場を後にして母宅へ。お袋を連れて此処を通りすがり、お袋が「あれ、あのぬいぐるみがこんなこところに、どうしたね」「花壇から誰かが此処に持ってきたんちゃう。ずぶ濡れやん」「そりゃかわいそう」といいながら通り過ぎた。
通院が済んで昼食ほか予定を終えて帰る途次。このままだとひどいね。せめて乾かしてあげないと・・・。とそう思って、洗濯ばさみから外して持って帰った。
泥だらけの袋から出して、タオルで水気を取って、親父の遺影のかもいの金具にぶら下げて置いた。ビニール袋はティッシュペーパーで泥を拭き取って拡げて仏壇の横に置いていた。
一週間後完全に乾いたポインコたちを袋に戻して仏壇の横に立てかけて置いていた。
さて、どうしたものか考えても埒は明かない、ここで告知することにしました。
ということで珍しくコメント欄があります。タイトル「ポインコ兄弟をお預かりしています」をクリックして下さい。
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ポインコの持ち主現れるといいなぁ。
「ねぇねぇねぇにいちゃん!なんで僕らここにおんの?」
「持ち主が落としたからやろ。」
「えーっ!いつの間にグッズになってたん!ばんざーい!」
「そこ喜ぶとことチャウやろ」
「ばんざーい!流れ星に願い掛けたんかなったんや。ばんざーい!」